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自動車船事業を手掛ける海運会社が、米国の自動車関税による同国向けの荷動き減少を危惧している。足元の米国向け荷動きは底堅く推移しているが、関税により自動車の販売価格が上昇すれば、販売市場が冷え込み海上荷動きにも影響する。自動車船事業を巡っては、新造船の ...
住友重機械工業グループは、三井海洋開発(MODEC)から、FPSOの一部製造業務を受注した。住重グループがFPSOの建造に携わるのはこれが初となる。住重グループは2024年に商船主体の新造船事業からの撤退を決め、その後洋上風力発電関連の海洋構造物や船舶の建造などに事業をシフトすることとなっていた。商船に代わる事業として洋上風力関連以外に海洋プラントも対象に加わる格好になる。今後、海洋プラントの事… ...
国際物流大手キューネ・アンド・ナーゲル(KN)は、独カーゴワンが提供する航空貨物のブッキングプラットフォーム(PF)と自社の航空貨物予約システム「CBエアー」を連携する。カーゴワンの高度なAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)技 ...
2024年度の北九州空港の航空貨物取扱量が過去最多だった。前年度比3倍の3万6603トンで、従来の過去最高だった21年度比でも7割増。昨春以降のヤマトホールディングス(HD)と日本航空グループによるフレーター(貨物専用機)の就航・増便が寄与した。北九州市港湾空港局が4月24日発表した。同空港には昨年4月にヤマトHDなどが国内線フレーターを就航。成田・沖縄線で1日2往復・4便で運航を開始した… ...
栢原 英郎氏(かやはら・ひでお=元運輸省〈現国土交通省〉港湾局長)5月6日死去、85歳。旧運輸省では港湾局長の後、1996年7月に新設された初代技術総括審議官を務めた。葬儀は5月10日午後1時から東京都目黒区中目黒3―13―29の恵泉バプテスト教会で執り行う。お通夜に該当する前夜祭はない。喪主は妻・昌子(まさこ)さん。問い合わせ先は日本港湾協会(電話03・5549・9575)。… ...
日本郵船が8日発表した日本貨物航空(NCA)を中心とする航空運送事業の2025年3月期業績は、売上高が前の期比15%増の1857億円、経常利益が3・7倍の210億円だった。アジア発欧米向けの荷動きが堅調で取扱量が増加。需給の引き締まりにより運賃水準も高い水準で推移した。輸送重量は10%増の44万3000トン、輸送量(RTK)は8%増、供給量(ATK)は6%増だった。EC(電子商取引)や半導… 続き ...
神戸港の神戸国際コンテナターミナル(KICT)で4月から、水素燃料RTG(タイヤ式トランスファークレーン)の稼働実証が始まった。実証は通常ディーゼルエンジン発電機で動かしているRTGを水素エンジン発電機に換装し、その電力で動かすもので、世界初の試みだ。港湾の脱炭素化は避けて通れない流れである以上、世界の潮流に呼応し取り組みを進めてほしい。実証は6月末までで、その間データ取得を行う。国土交通… ...
シリア国営通信(SANA)によると、仏船社CMA―CGMは先週、首都ダマスカスでラタキア港のコンテナターミナル(CT)の管理・運営に関する協定に署名した。協定の期間は30年で、CMA―CGMは初年度に3000万ユーロ(約49億円)を投資し、既存の港湾インフラの整備・改良に充てる予定だ。さらに、その後の3年間で2億ユーロ規模の追加投資を行い、他国の港湾で導入している最新の運用システムや技術をラタキ… ...
岩手県大船渡市のまとめによると、2024年度の大船渡港のコンテナ貨物取扱量(速報値、空コンテナ含む)は前年度比21%増の6430TEUだった。輸出は2%増の2412TEUで、輸入は17%増の2464TEUだった(いずれも国際フィーダー定期航路利用貨物を含む)。輸出ではフィリピン向けの輸送用容器、輸入では同国からの建設部材が伸びた。同市内で開催された大船渡港振興協会の総会で発表された。輸出の… ...
飯野海運は8日、2026年3月期連結決算予想で、経常利益が前期比34%減の115億円となりそうだと発表した。主力のケミカルタンカー市況で、中国の景気停滞に伴う需要減少や、プロダクト船の流入増加などで市況が弱含みで推移すると予想。大型ガス船(LPG〈液化石油ガス〉船)市況についても、米中間の貿易摩擦により不透明で、同じく弱含みを見込む。一方、ドライバルク船市況については船腹量の大幅な増加は見込まれ… ...
米国が中国建造船に入港料を導入する計画を公表したことを受け、国内船主の間でじわりと増えていた中国造船所でのバルカー新造整備を探る動きは当面停滞しそうだ。同計画では中国以外の海運会社が保有・運航する中国建造船については、中小型船への除外規定などによりバルカーへの影響は限定的との見方が大勢。だが、入港料の課徴対象が今後全ての中国建造船に変更されない保証はなく、「通常の専業船主は様子見せざるを得ない」… ...
米海軍は2日、三菱重工業横浜製作所本牧工場(横浜市中区)で行っていたルイス・B・プラー級遠征洋上基地(ESB)「ミゲル・キース」(満載排水量9万トン)のROH(定期オーバーホール)が完了したと発表した。米海軍によると、日本の造船所が米海軍艦船のこの規模のROH契約に入札し、落札したのは初めてのケースという。三菱横浜でのROHは、これまで同工場で行っていた航海中修理(VR)よりもはるかに大規… ...