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アダム・ヒコックスが東京交響楽団に客演した。アダムは、往年の名指揮者リチャード・ヒコックスの息子(1996年生まれ)。今秋のトロンハイム交響楽団首席指揮者就任が決まっている俊英。日本のオーケストラを指揮するのは今回が初めてである。
続いてベルリン・フィル第1コンマスの樫本大進をソリストにショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第1番。ソディは樫本のオケを引っ張る力を最大限に活用しているような指揮ぶりで、テンポの変化もソリストがイニシアティブを取っているように映った。そして何よりも ...
セイジ・オザワ松本フェスティバル(OMF)の今年のオペラは、ブリテンの「夏の夜の夢」。シェイクスピアの戯曲のオペラ化の例は、ヴェルディをはじめ、いくつもあるが、イギリス人であるブリテンの本作品は、シェイクスピアのテキストをそのまま使う箇所もあり、良い ...
ヴァルチュハ(1976年スロヴァキア・ブラティスラヴァ生まれ)は2022年の初共演で「交響曲第9番」、2024年の首席客演指揮者就任記念で「第3番」を振り、今回も「大地の歌」なので、読響の「マーラー番」といえる存在だ。ヨーロッパではオペラ指揮の実績も ...
最近、腹立たしいことが多い。SNSで扇動する人たち、それに翻弄(ほんろう)される人たち。世論に媚びて出来もしないことを声高に叫ぶ政治家たち。未曽有の人口減社会を迎えるのに止まらない開発……。そんな絶望にも似た感慨を抱いていたからだろうか、「地獄」には ...
澄んだコロラトゥーラの歌声で魅了するソプラノの田中彩子が、9月19日から「コロラトゥーラ・ファンタジー」と題したツアーを、国内7カ所で行う。今回のプログラミングの狙いや、リサイタルへの意気込みをうかがった。
フェスタサマーミューザKAWASAKI2025のフィナーレコンサートは、例年通り原田慶太楼指揮/東京交響楽団の登場。芥川也寸志の「八甲田山」から4曲、バルトークのヴァイオリン協奏曲第2番(独奏:服部百音)、ニールセンの交響曲第4番「不滅(滅ぼし得ざる ...
——というのは昔サントリーホールで、ラザレフ指揮のボリショイ響がショスタコーヴィチの「第8交響曲」を演奏した時、最後の最弱音がまだ終らぬうちから無遠慮なフライング拍手をしつこく始めていた御仁がいて、怒った十数人の客が終演後に彼の出て来るのをロビーで待 ...