【イラン情勢と原油価格】停戦合意で原油価格は急落、「緊張緩和」でもじわり上昇するイランの体制転換リスク
イスラエル、そして米国によるイラン攻撃で急騰した原油価格は、「停戦合意」で一転して急落した。需給の状況からは年末にも50ドル台になるとの見方がある。だが、事実上の「一人負け」によりイランの体制が転換する可能性が高まっており、中東情勢の混乱により原油価格は再び急騰するリスクがくすぶる。 (藤 和彦:経済産業研究所コンサルティング・フェロー) 米WTI原油先物価格(原油価格)は今週始めに1バレル=78